1 | 汚れた絆 |
2 | 自由への扉 |
3 | Get it down |
4 | 優しい陽射し |
5 | 贖罪 |
6 | ふたつの心 |
7 | 原色の孤独 |
8 | 太陽の瞳 |
9 | Monday morning |
10 | 闇の告白 |
11 | Mama,say good-bye |
尾崎豊の遺作、「放熱への証」に収録されている曲。彼の曲の中でも内容がかなり絶望的で
晩年の精神状態をよく表しているような、非常にダークで破滅的な雰囲気の歌詞とメロディである。
厨二病の人にも非常に良く刺さる詩だと思う。
愛は形を変えた憎しみである
憎しみの中の愛に育まれながら
闇の告白/尾崎豊 より
目覚めるとやがて人は大人と呼ばれる
憎しみの中の愛というと、それは尾崎が求め続けた「偽りなき愛」とは逆の「虚構の愛」ということなのか。愛は憎しみの内側にしか存在せず、それらを構成する大きな憎しみの中の部分にすぎない。人間の本質が怒りや憎しみ、ということなら性悪説のことを言っているようにも思えるし、もっと単純な私欲のための偽善ということかもしれない。
・「僕はただ清らかな愛を信じている/太陽の破片」
・「信じたい、偽りなき愛を/永遠の胸」
などと歌ってるのは、そういうものがあると思いたい、信じていたいというあくまで願望のようなものだ。
その中でこの曲のようなすべてが救いようのない絶望というのも彼は「ありうる世界」として捉えていたのかもしれない。むしろ本当はこっちより(憎しみと偽りでできた世界)な考えだったかもしれない。
明日へと自分を撃ち抜く ただ独り答えを撃ち抜く
答えとは。
人はみな罪を持って生まれ、そして生きるということは罪を増やし続けるということ。業に生まれ生き、その業が故に無間地獄を彷徨うのが人間に生まれついた宿命。その答えに気づいた時、人は正気ではいられなくなる。
人々が見てみぬふりをしている、心のうちではわかっているけれど目を逸らし続けている恐ろしい事実を具現化し文章化したのがこの詩かもしれない。
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