オナクラ「イッて爽快、果てて後悔」最も手頃な性風俗

ひとりごと

お姉さんに手コキだけされて三千円払って帰るというシュールさ。すべての無駄を省き、女の手によってイカセられるという幸せを、低価格かつ超短時間で得られるウルトラコスパ。
でもイッた後には賢者モードを強めに感じられるという大変味わい深いもの。それが手コキ専門店、オナクラなのである。

「ウチは手コキ専門店になります」

ある日の仕事帰り、そういう店に行きたくなって、卑猥な言葉をGoogleマップに叩き込んでいたら、池袋の怪しい路地の一郭に辿り着いていた。平成初期からありそうなピンクな看板と薄暗い階段が僕を呼んでいる。いざなわれる様に暗い階段に吸い込まれてゆく。「あぁこれから一体どうなっちゃうんだろう」

階段を登っていくと45歳くらいのハゲたワイシャツデブがでてきた。「当店は初めてですか?」とでかい声で聞かれる。
「はいそうです」と返事をすると

【ウチは手コキ専門店になります!お触りとかそういうのはなしになります!コースをお選び下さい!】

とまたでかい声で言われる。なんか雰囲気と声のでかさがバイキングの小峠さんじゃない方にそっくりだ。

「手コキ専門店になります!」って言葉をハッキリ口で言われるとなんだかこっちが恥ずかしくなってくる。そんなところに来てしまった現実を改めて大声でしらせてくれた。もうちょい言葉を濁したほうが雰囲気出るんじゃないか。「当店はハンディソープ店となっております」とか。いやなんかおかしいか。
ハッキリ言う潔さはきっと大切なんだ。

「じゃあこの3200円のコース(一番安いやつ)で」と言うと、小峠じゃない方に【オプションやご指名はございますかー?】とまたまたでかい声で聞かれた。初めてでよくわからないので「いや、大丈夫です…」と言うと部屋の鍵とdvd2本を渡され、案内された番号の部屋に入る。扉と部屋の中は完全に漫画喫茶のような感じだ。

渡されたDVD2つを持ってイカ臭い部屋に

受付で何故か2本のDVDを渡される。
私が行ったとこは、案内された部屋に入ってから15分は独りで過ごす。そしたら15分後にコンコンとノックしながら嬢が入ってきて、そこから15分のプレイ(という名の介護)の計30分が滞在時間になる。

最初の15分で自分でAVをみて勃たしといて、次の15分で女の手でイカされるってこと。ビデオを2本くれるのは、どっちか気に召す方を再生して準備しといてといった意味だろう。

そうは言われても初めての環境でAVなんか見ても勃つわけがない。まぁとりあえず貰ったうちの片方、JKもののAVを再生してみた。しかし何も起こらない。いつもなら多分起きるようなシーンでも我が息子はピクリともしない。嗚呼なんてシャイなんだ息子ちゃんよ、もう少し男らしくならないかね。でも考えてみたらコレ多分要らない作業だ。みこすり半の僕なら、嬢さえ来れば秒でイケるだろう。しかしこの部屋で一体何人の男達がこのソファに座ってきたのだろう、ひたすらに抜かれてきたんだろう。考えていたら急に部屋がイカ臭く思えてきた。

キター!顔面偏差値65のモデル体型

「何分経ったか知らないが、さほど待ったと感じない。待てど候う、待たねど早漏。人生山あり谷あり、人の不幸は蜜の味。」そんな塩梅でお姉さんは入ってきた。多分15分経ったんだろう。別に期待もしていなかったけど、推定、顔面偏差値65のモデル体型のお嬢だった。

顔も握り拳くらいの小ささだ。あとから調べたらこういうところは思い切り体を売るわけじゃないから働くハードルが普通の風俗店に比べれば低いため、割と可愛い子が沢山いるらしい。まぁとはいえ、僕から言わせればこの系統は同じ顔。風俗嬢とキャバ嬢だいたいおんなじ顔してる

キャバ嬢の顔よろしく、目が死んでてどことなく口裂け女っぽい。キレイはキレイなんだけど、やっぱり造られた綺麗さなのだ。いやいや失敬失敬。

メインイベント「ただの介護」

モデル体型にどんな感じでされたかというと、こっちは黙って座ってパンツ下ろしてるだけ。それをモデル体型のお嬢が両手だけでいかせてくれるというもの。



この介護されてる感は何なんだろう。店を出たときに、というかイッた瞬間から情けなさを感じるのは、自分は何もしないでされるがままだからかもしれない。お触りは禁止だし、オプションでもつけなければお姉さんは服を着ている。

ソープやデリヘルならこっちもある程度自由にあんなことやこんなことが出来るが、お触り禁止と言われたら、こっちは手も足も口も封じられる。これを快感と取るか屈辱と取るか。

コッチだけパンツ脱いでるという状況と、服着た女に手だけで昇天させられるというみっともなさが、事後に一抹の後悔を感じる理由だろう。でも逆にこれ、ドMにはたまらないんじゃないか。屈辱感こそドMが一番欲しがるもの。生きる意味。

だけど残念なことに僕はただのMで、ドMではなかったみたい。あぁどこをとっても自分は中途半端。つまらない男である。

嬢にあるのは時間内にイカせなければという使命感のみ

最中に嬢と話そうとしても基本的に嬢の返事は非常に適当でそっけない。それは別に性格が悪い訳ではなく、限られた時間の中で手だけで客をイカせなければいけないからだ。意外とむこうもケッコー必死なのだ。僕みたいなミコスリハンは秒でイッちゃうからチョロくて良いけれど、中には時間内にいけるかイケないかの遅漏君もいるのだろう。そういう遅漏くんも時間内に果てさせるのが彼女らの使命であり、腕の見せ所なのだ。

逆に頑張ってイクのを我慢できれば、向こうも必死になってちょっとサービスしてくれるかもしれない。耳元で卑猥な言葉を囁いてくれたり、全身全霊の、フルパワーの手捌きが見れたり。まぁ向こうにもきっとコツがあるはずだ。「中々イかない男はこうすればイクよ」みたいなマニュアルがある気がする。それを体験してみたいが今の僕の実力ではみこすり半劇場になってしまうのが関の山だ。んー見てみたい。残り1分しかなくなったときに嬢がどんな忍術を、血継限界を使うのか見てみたい。もしかしたらニコロビンみたいに手が千手観音になるかもしれない。

なら修行が必要だ。僕はこれからそんじゅそこらの手コキくらいじゃびくともしない堅牢性を手に入れる旅に出る。

見ていてくれ母さん、僕はは立派になって帰ってくるよ。

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